久々に訪問した宮ヶ瀬湖は渇水がひどい状態で貯水率44%.上流部では湖底が見えるところもありました.(2026/1/30訪問)
乗船場
ダム堤体に近づくと,レール様の構造物が湖底に向かって伸びているのが見えました.
さてこのレール,パイプ上に何かを滑らした(?)ことは確実ですが,進水用の船台を載せるにしては勾配が屈曲し,位置も高すぎ.上部のウインチも小型でワイヤーも細く,重量物はムリなので使用目的がナゾです.
答えは観光案内系のサイトを調べると見つかり,水位により高さが変わる浮桟橋のガイドレールと判明しました.遊覧船の修理と同時に浮桟橋も撤去(同時修理中?)されており,正体が分かりにくかった訳です.
これは「スライド浮桟橋」という繋船設備で,ダム湖など水位の変化の大きなところで活躍し,長いガイドレールに沿って桟橋が上下します.
丸パイプをレールに応用する例があることを初めて知りました.
工事用インクライン跡
乗船場よりさらに堤体に近づくと,今度は真直ぐなスロープが現れます.しっかりした構造物で,鉄製プレートも綺麗に埋め込まれています.
これは工事用インクラインのカウンターウェイト走行路を残したものと思われます.以下は「宮ヶ瀬水とエネルギー館」の展示パネルの写真です.
その他の重機のパネルです.キャタピラとコマツの競作ですね.当時の通商摩擦でアメリカへの配慮もあったかな.
オマケ
観光用インクラインの寸法や定格が記載されているパネルがありました(前回の記事はこちら).

エネルギー館に展示されているインクライン用ワイヤロープの見本.逆さに展示されているので読みにくいですが,以下のようでした.「運輸省関東地方建設局 宮ヶ瀬ダム工事事務所 殿」「宮ヶ瀬ダム堤体外点検設備用ワイヤロープ/6xS(19) G/L 30φ A種/施工 東京索道株式会社/製作 東京製綱株式会社」.
ワイヤの規格を調べると,6xS(19),A種,30φは規格外れですが(φ≦25までしかない),おそらく破断荷重は50t超.インクラインの乗客荷重は3t,自重も数tでしょうから強度的には十分ですね.
晴天でしたので,ダム堤体上からの眺めです.
本稿終わり

















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